「あーーーーぁ。なんで正月早々お前らと一緒にこんなとこで飯食わなきゃ
 なんねぇんだよっ うぜーなっ!!」


キバは机に肘をついて、ブスッ とした顔をした。


「うるせぇ!!俺だって同じ気持ちだってばよっ!!なんで俺がお前ら
 なんかと・・・だから俺はこんな任務嫌だっつったんだ!!」


ナルトは机を ダンッ と叩いた。



「あぁお前らマジうるせぇ。おら、これ食ったら帰んぞっ めんどくせぇ。俺は早く
  寝てぇんだよっ」


シカマルは眉間にシワをよせながら、目の前の飯をパクリと食べた。


「あーーーお前、彼女んとこ帰って寝るつもりだろっ!」

「やらしー シカマルっ!!」


キバとナルトはニシシと笑った。


「バカ言ってねぇでお前らも食えっつうの!!めんどくせぇ」


シカマルの額には怒りマークがついていた。



「仕方ねぇ・・俺らも食うか。腹減ったしなっ」


キバも串にささった肉をぱくり。


「俺も・・・腹減ったぁ・・・・・・」


ナルトも目の前の食事に手を伸ばす。






しばらく3人は黙々と料理を食べていた。






「なぁナルト。お前、今回の任務・・・彼女にちゃんと話してきたのかよ?」


キバは口に頬ばりながらナルトを見る。


「ん?あぁ・・・」


「ちゃんと伝えてやれよっ 急にお前がいねぇとなるとまた泣くぜ?あいつ」

シカマルはチラリとナルトを見る。



「分かってる。だからちゃんと伝えてきたってばよ。おおみそかにあいつを一人にする
 なんて、・・・本当は嫌だったんだけどよ・・・・仕方ねぇし・・・・」



「本当・・・ナルト。お前って愛されてるよなっ」


キバはうんうんとうなずきながらそう言った。



「そうでもねぇ。俺の方があいつにベタぼれだしよ//////」


ナルトは へへへ と恥ずかしそうに笑う。


「よく言うぜっこいつ!!」

「ばーか」


キバとシカマルも そんなナルトに 優しく笑った。





「あーーあ。俺も・・・・おおみそかぐれぇ彼女と一緒にいたかったぜ」


キバも はぁ とため息をついた。


「まぁな・・・でも火影様の要請となりゃぁ・・・めんどくせぇけど従うしかねぇだろ」




はぁ・・・・3人は一斉にため息をついた。




「しっかしアレだな。火影様のあの任務要請は絶対嫌がらせだよなっ」


「あ?」


キバのセリフにシカマルはチロリと見返す。


「そうそうっ ばあちゃんは俺達におおみそかに彼女と二人っきりに過ごさせるのが、
 きっと癪に障ったんだぜっ!!
 だってよ。ばあちゃん男いねぇもんなーー」


ナルトはニシシと笑う。


「だな・・・あの怪力とキッツイ性格じゃあ・・・男はやってらんねぇよ・・・」


シカマルは はぁ とため息をついた。


「あぁ・・・やってらんねぇ。ケンカして殺されかけられたらシャレにもなんねぇよ」


キバも あはは と笑った。


「でも、お前、いつも彼女に殺されかけられてんじゃん」


「そうだな。キバ。お前は火影様とでも付き合えるぜ。今とかわらねぇよ。」


ナルトとシカマルは意地悪な顔でニシシと笑う。



「んだとぉぉっ!俺をナメんなよっ」



キバは相当頭にきたらしく、ビールのジョッキをドカンと机に置いた。


「ばーか!普段は手加減してやってんだよっ!!本来俺に頭あげんねぇんだアイツ」


カカカ


と偉そうに笑うキバ。



「そういう事にしといてやろうぜ。ナルト」

「了解。正月ぐらいいい夢みさせてやるってばよ・・・」


「お前らーーーーーーっ!!!」




その瞬間




キャンキャン!!




今まで大人しくしていた赤丸が突然思い立ったように吼えだした。



「げっ!!」


キバは顔を青くさせて、突然立ち上がった。



「どーしたキバ?めんどくせぇ。座れよっ」


シカマルの言葉も耳に入っていないキバ。


「やべぇっ 時間だっ! 俺、帰るからよっ んじゃなっ!!シカマル!ナルト!!」



キバはバタバタと上着をきはじめる。


「あ?」

「ははーん。お前、彼女との約束の時間・・・忘れてたんだろ?」


ナルトのするどい一言。


「バ、バカ/////そんなんじゃねぇっ」





「あーーーなるほどな。早く行けよキバ。また殴られっぞお前」


シカマルは くくく と笑いをこらえた。



「正月からかよっ!お前の彼女は今年も最強だなっ!!最高だってばよっ!!」


ナルトも がはは と笑った。





「うるせぇ!!だまれっ!!お前ら覚えとけよぉぉ!!行くぞ!赤丸!!」




きゃんきゃんっ



赤丸は早く早くとキバをせかすように足元を飛び跳ね、キバと赤丸は走って店から
出て行った。




「ったく。あいつの将来見えたな・・・・」


「完璧尻に敷かれるってばよっ」


「でも、いいんじゃねぇ?それであいつが幸せなんだからよっ」


「だなっvv」


「お前も早く帰れよ。心配してんぞ。きっと」


シカマルはそっとナルトを見る。



「あぁ・・・そうだな。 シカマルも・・・あいつに宜しくな」


「あぁ・・・伝えとくよ」



二人ともそっと席を立つ。









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