俺は店を出て、シカマルに手を振る。


「じゃあなシカマル!」


「あぁ」


相変らずシカマルはめんどくさそうに片手をあげた。





俺は風を切るように走りだした。











早く帰って あいつの顔がみたい。









・・・・お前に会いたい。








帰る道端・・・思わず足が止まる。





「へっ あいつ喜ぶかな?」


















俺のおんぼろの家が目の前にある。



息があがってるけど、ちっとも苦しくなんかねぇ。



だってよ。その扉をあけたらお前がいんだ!



俺は勢いよく扉を開けた。



「ただいまっ! 帰ったぜ?!!」





シーーーーーーーン






一人だった時と同じ。
俺の部屋は主を無くしたまま、カーテンからもれる光以外は薄暗く、まるで
世界から阻害されたみたいだ。





・・・・」



お前がいないってだけで、俺の心臓はドキドキと高鳴る。
一緒に暮らしてからずっと、俺の帰りを必ずこの部屋で待っていてくれていたのに・・・・



・・・どこだ? !!」



今すぐ抱きしめたいっ
お前、どこにいるんだってばよ?




「ナルト!お帰り!!」




!」



振り向いたとたん、開けっ放した玄関の扉から、太陽の光がとびこんできて、俺の目を直射した。
そこには、俺が一番会いたかった彼女が笑って立っている。
まるで、お前の体が全身光っているかのような温かさだ。



っ!!」



思わず ギュッ と抱きしめた。



「ただいま・・・

「お、お帰りなさい・・・ナルト///////」


は少し照れて、真っ赤な顔だ。





「ねぇナルト・・・来て欲しいんだけど・・・・//////」

「え?どこに?」


は俺の手をひいて、外階段へと続く扉を開く。
そこから通じているのは、俺の秘密の温室だ。




「見て・・・」




は温室の湿った扉をあける。









中はキラキラと輝いていた。







「お前が・・・水やってくれたんだな・・・・」


「うん/////でも、どれだけお水あげていいのか分からなくて・・・いっぱいあげちゃった」


「サンキュー」


の頭を優しく撫でた。

俺には分かる。
温室に咲いている花も草も木も喜んで生き生きと呼吸してるってことが。



この草花は俺の宝物だ。

もここを大事に想ってくれてる。

それだけでも、俺は嬉しかった。





「あぁ・・・そうだ・・・・」




俺はポケットから 取り出して、の手にのせる。



「なぁに?」


「花の種。お前の好きな赤い花が咲くんだぜ?」


「これ・・・私に?」


「あぁ・・・帰り道にとってきた」


「ありがとう・・・ナルト//////」


の笑顔はとても綺麗で・・・・俺にはもったいないぐらい綺麗で・・・・



「ねぇナルト・・・前に私の名前をつけてくれたお花。みて?満開なの」



しゃがんだ後ろ姿。


俺よりずっと小さくてかわいい。


愛しくて、かわいくて、後ろから抱きしめた。



「あぁ・・・やっぱお前に似てかわいいな」


「/////ナルト//////」


前に手をまわして、の手を握る。



「冷てぇ手・・・朝早くから水やってくれたからか・・・・」


小さい手をギュッと強く握った。


「へ、平気よ///////」


それだけで照れているがすげぇかわいい。



「部屋・・・行かねぇ?俺があっためてやる。」

「え?/////」

「お前の体ごと・・・あっためていい?」


「・・・・//////」


「抱かせて?」











返事のかわりにその場で俺達はキスをした。






今日はずっと二人きり。




・・・今年もよろしくな!




お前と俺とこれからもずっと一緒だってばよ。






戻る
55 STREET / 0574 W.S.R / STRAWBERRY7 / アレコレネット / モノショップ / ミツケルドット