「あーーまずあれだなっ やっぱ短冊城の見学はかかせねーよな。」

「え?う・・・うん」

キバはガイドブックを凝視しながら、せっせと予定を考えている。

「その後、俺がをすげーうまい蕎麦屋に連れてってやるよ!」

「あ、そう・・・」

「そっから、あんみつ屋寄ってよぉ・・・あぁ場所はこのへんかぁ」

キャンキャンッ

「わかってるって!赤丸にも食わせてやっからよっ」

ガイドブックに赤マル印をつけながら、キバは上機嫌だ。
でもねぇ・・・キバってば・・・全然わかってないのよね・・・・


「ねぇ・・・キバ?」


「それから夕飯はホテルで食うんだったよな?」

キャンキャン

「キバってば・・・聞いてる?・・・」

「あ?聞いてる聞いてる。」

私の顔なんて見てないじゃんっ!!!

「ホテルで風呂入ったら・・・寝るのかぁ・・・やべー俺興奮すんなーっ」

何、顔赤くしてんのよ!!バカ!!!

「もう!キバったら!!」

少し大きな声で呼んだら・・・

「あぁ?なんだよ、さっきから。それより楽しみだな。俺達の旅行!!」

キャンキャン

「キバ!さっきからすごーく誤解してない?」

「何をだよっ・・・」

「俺達の旅行じゃないでしょ!!」

「旅行だろ? なっ 赤丸。」

キャンキャン

これだからキバは・・・もう!まったく自己中心的で身勝手なんだから・・・
はぁ・・だってキバは完全に誤解してるよ・・・この旅行の意味を・・・

「旅行は旅行でも、・・・・・修学旅行だよ!!!」

私の叫び声にも全然動じずに、キバはかえってキョトンとした顔をした。

「んなこと分かってるよっ。」

「そう?」

怪しいなぁとか思いつつ、ジロリとキバを見てみたら、

「だってよぉ。はじめてじゃん。と一日中一緒にいられるなんてよっ
  俺マジ嬉しいんだってっ!!」

キャンキャンッ
赤丸を抱き上げながらニシシと笑うキバ・・・
その笑顔に私は弱いのかもしれない・・・
だって、そんなに嬉しそうな顔をされたら、私まで照れちゃうよ////

「もうっ・・・キバったら/////」

なんかかわいいなぁキバ。そんなに私と一緒にいられるのが嬉しいのかな・・・
キバも以外と純粋なとこあるのかも・・・

私はなんだかそんなキバがすっごく愛しくて心臓がドキドキしてしまった。

なのにさ・・・・

「なぁなぁ! イルカ先生の目ぇ盗んで、一緒の布団で寝ようぜっ」

「は?! なによそれ・・・」

「バカ!エッチなことしよーって言ってんだろ?」

ブチッ(←キレた音らしい)

「するかっ!バカ!!」

「ちっ つまんねーなっ」

少しでもあんたを褒めた私がバカだったわ・・・
やっぱりあんたはこんな奴よ!まったくキバのエロ犬!!









「んじゃ行くかぁ!」

キャンキャンッ

待ち合わせ場所で私を待っていたキバが勢いよく背伸びをした。

今日は快晴!
青い空と風が気持ちいい!!
旅行にはもってこいの天気になった。

でも、私はちょっと不安。
嬉しそうなキバの顔。また変なことを勝手に考えているんじゃないでしょーね・・・

でも・・・

・・・今日はずっとお前と一緒にいられんだな・・・」

優しい顔で言われたら、やっぱり私は真っ赤になっちゃうよ。


キャンキャンッ


それからキバは私の大きな旅行かばんをヒョイと持ち上げて、左手に自分の荷物と一緒に
まとめて持つと、右手で私の手を握る。

「キバ/////みんなに見られちゃうよぉ」

「んじゃ、見られる前に手ぇ離せばいいんだろ?」

キャンキャンっ

「赤丸が教えてくれるってよっ!」

「う・・・うん/////」

握られた手から伝わるあったかいキバの体温。
大きくてたくましいキバの手のひら。

本当は私だってドキドキしてる・・・一日中キバと一緒に過ごせる今日という日。
嬉しくて、幸せで、なんだか少しだけ期待しちゃう今日という特別な日。


今日から修学旅行がはじまる!!









キャンキャンッ

赤丸が私達の周りを元気に走り周りだした。

「ちぇっ もう着いちまったのかよ」

キバは私の手をもう一度ギュッと握った。

「そうだね」

私もね、本当はもっとキバと手を握ってたいよ。
そしたらキバが突然グッと私を引き寄せた。

「え?」

キバがよろけた私の腰に手をまわして、抱き寄せられた。

「キ、キバ!!」

驚いて見上げた私の唇に ちゅっ っと触れるだけのキス。

「ごちそーさんっ」

ニシシと笑って、キバはみんなのところまで走っていった。
赤丸もその後を追う。

突然のことで私は呆然。
でも、やさしいキバのキスに今日の旅行がすっごくドキドキになる予感がした。







集合場所にはすでに私達以外の全員が集合していた。

『それでは今日の旅行の日程を説明するぞっ 現地では2班づつで行動してもらう!!
 すでに2班はこちらで決めてあるから、そのメンバーで回るように!!
 各班ごとに回るコースと決めて、夕刻までにホテルにもどること!いいな!』


イルカ先生の声に一人だけ大声で不満をもらす人物が・・・


「えーーーーっ!!なんでチーム行動なんだよ!好きなやつと回るってことでいいんじゃねー
 のか!!」


キ・・・キバ・・・///////


『勝手な行動は許さんぞっ!キバ!お前の8班は7班と合同だからな!!』


「いやだ!俺はと・・・・」

そこまで言いかけたキバの口をナルトとシカマルが押さえつける。

「お前なぁ・・・いい加減に諦めろってばよっ 」

と回ろうなんて、めんどくせーこと考えてんじゃねーぞ。バカ。」

「うるせーお前らに関係ねーだろーが。俺はこの旅行でとラブラブになる予定で・・・」

「あのなーキバ・・・・これは」

『修学旅行だっつうの!!』

ナルトとシカマルに責められて、キバはしぶしぶ7班と8班の合同チームの中に入っていった。


「はぁ・・・やれやれ・・やっぱりキバといるとこの先は不安ばかりかも・・・」

ドキドキともやもやした不安・・・大丈夫かなぁ・・私達。






現地で、私のチームはキバ達のチームと顔をあわせることなく、午後になった。
まっ それでよかったのかも・・へたに顔なんかあわせようものなら、またキバは
何をやらかすか分からないし・・・

そんなことを考えながら、私のチームは短冊城を探索して、そろそろ別の場所に移動
しようとしていた。

そのとき、後ろから声が・・・


!」

キャンキャンッ

赤丸とキバがすっごく嬉しそうな顔をして、走りよってきた。

「え?キバ!!」

「やっと会えたぜ・・・ずいぶん探したんだぞ・・・・」

キバは私を抱きしめようと両手を伸ばしてきたけど・・・・

「キバったらダメだよっ別行動なんかしたら!チームに迷惑だよっ?」

驚いた私にキバはとびきりな笑顔で

「いいんだよっ!俺はチームよりお前なのっ!!」

その言葉はちょっと嬉しいけど・・・でも・・・やっぱりみんなが見てるし・・・
おどおどしている私を無視して、キバは私を抱きしめた。

「きゃっ!キバ!!//////」

・・・会いたかったぜ・・・・」

キバの大きな胸に顔を押し付けられて、ギュッと抱きしめられて
私は真っ赤になる。

ふと気が付くと、他の班の子達にジーっと見つめられていた。
我に返ったら、途端に恥ずかしくなった。

「だめったら!やだっ キバ/////」

腕の中で必死でもがく私。
キバは私の力なんて全然ものともしないって表情で、ニシシと笑う。

でもね・・・キバ甘いよっ
あなたの班にはちゃんと教育係がいるもんねっvv


「キバ・・・勝手な行動はみなの迷惑だ・・・慎めよ・・・」

どこからともなく現れたシノに、体をひっぺがされて、いつものフードをひっぱられ、
引きづられて行くキバ

「シノてめー! 離せよっ!俺はに大事な用事がっ!こら!離せって言ってんだろっ!!」

キャンキャンッ

「おいっ!マジで離せってっ!シノ!」

シノに完全に無視されてるらしい・・・

遠ざかる叫び声。


「バイバイ」

いちよう手を振ってみた。


「なっ!!」

ズルズルとひきづられて遠ざかるキバの悲痛な顔。

くうーん

赤丸までそんな目で私を見ないで・・・////

「キバ君て、本当にが好きなんだね・・・・」

半ばあきれられたような声でチームの女の子に言われた。

「し、知らないわよ/////」

なんだかすっごく恥ずかしくて、私は小走りに逃げた。

もう、どこまでアホなのよ・・キバのバカ・・・・//////










「こ・・このあんみつ・・とっても・・おいし・・いよ・・キバ君」

「あっそ・・・」

俺はと食いたかったっつうんだよっ

ブスッとして答えたら、ナルトのやろーが・・・

「てめーヒナタが親切でお前に優しい声かけてくれてるってのに!なんだその態度!
 おまえすげー感じ悪いってばよっ!!」

ナルトが俺の耳もとでギャースカうるせぇ

「はいはい分かったよ・・・ヒナタ悪かったな・・・って全然聞いてねーしよ」

ヒナタはナルトを見て顔を真っ赤にしている。

「はぁ・・・アホくさ・・・まじやってらんねー」

俺はあんみつを赤丸と交互にバクバクと食った。
こうなりゃヤケ食いだっ!!






さっきはキバにちょっと悪かったかな・・・

(会えて嬉しいよキバ!)

とか優しい言葉ぐらいかけてあげれば良かったな・・・
私は少し後悔しながら、おみやげ屋をまわっていた。

そこにふと気になる文字が・・・・

『大好きな人とおそろいでつければ、2人は永遠に結ばれます』


カラフルな色のミサンガ・・・


「まったまた・・・こんなんで永遠が決まったら、みんなつけるわよねぇ・・・」

同じチームの女の子と笑いあう。

でも・・・
キバの顔が頭に浮かぶ。

あいつ・・以外とかっこいいんだよね・・・後輩から人気あるし。
私を抱きしめるキバはとってもガッチリしていて男って感じで、すごく頼もしい。
あったい胸に顔をうずめていると、すっごく安心できる。

、好きだぜ」

いつもそう言って優しくキスしてくれる。
本当はそんなキバが大好き。

でも、気分屋で自分勝手なキバ。
いつも私達は喧嘩ばっかり・・・
いつか私じゃない女の子に夢中になって、その子を大事に抱きしめる姿を想像して
私は時々不安になる。

私ね・・本当はずっとずっとキバと一緒にいたいんだよ・・・。













俺はすげームカムカしながら、あんみつ屋を出る。
クーーン。
「赤丸・・・大丈夫か?」
俺は赤丸を抱き上げて、体をさする。

まず、やけ食いした胃がムカムカする。
それから、と一緒にいれないことにも腹がたつ。
そして何より、さっきやっと会えたってのに、やっとお前を抱きしめられたってのに、
のやつ、俺に『バイバイ』って・・・

はぁ・・・俺ってマジ愛されてねーよな。

『会えて嬉しい・・』

なんて笑ってくれたら、俺はそれだけで幸せだってぇのによぉ。
・・・好きだって想いは、いつだって俺ばっかじゃねーかよっ・・・

はぁ・・・・

ため息をついたら、一緒にヤケ食いに付き合ってくれた赤丸も心配そうに俺の頬を
舐めた。

「大丈夫だって・・・ちょっと胸ヤケしただけだ・・・」

俺は赤丸を撫でながら、またチームのところに戻ろうと歩きだした。





『キーーーーバーーーー!!』

「え?」

振り返ると、が俺に向かって走ってくるのが見えた。


はぁはぁ・・・は肩で息をしながら、俺の前に立つ

「な、なんだよっ チームと別行動しちゃいけねーんだろ?」

さっきのの態度に少しムッときていた俺は、本当は会えて嬉しかったけど、ちょっと
意地悪いことを言ってみた。

「キバ、ねぇ・・手出して?」

はそんな俺の言葉にも全然お構いなしで、頬を少し赤らめながらモジモジしている。

(なんだぁ?いつものらしくねーな・・・)

「なんだよ。いきなり来て、手ぇ出せってよ・・・」

「いいから!片手出してよっ!」

(今度は逆ギレかよ・・・意味わかんね・・・)

「ん」
とりあえず、左手をの前に突き出してみた。


は真っ赤になりながら、俺の腕をそっと握って、手首に何かを巻きつけた。
なんかくすぐってぇ・・・俺まで顔が赤くなっちまう//////

「はい。出来たよ」

は少し上目使いに俺を見る。

「なんだよ・・・これ・・・・」

俺の手首に巻かれた、色とりどりの紐みたいなもの?・・・

「これはミサンガって言うんだよ・・・ほら////」

そう言って、は自分の左手首を俺にみせた。
そこには俺に巻いたのと同じミサンガとかいうのが巻かれていた。

「おそろい・・・・?!・・だよな?」

「これで離れていても、いつも一緒だね・・キバ/////」
ニコリと恥ずかしそうに笑った


なんだ?これ・・・俺のために・・・・
か・・・・かわいい・・・・・

!!愛してるぞ!!」

「きゃーーーーっ」

俺は思いっきりを抱きしめた。

「なぁ・・・さっきの続きだ。キスしていいだろ?」

は俺の腕の中でもがいてる。

「だ、だめ!!こんなとこで、またみんな見てるよっ!!」

真っ赤な顔・・・それがまたたまんなくかわいいっ!!

「周りなんざ関係ねーな・・・・俺、今とキスしてーよ。」

キバはニヤリと笑って、私に顔を近づける。
私だってキバがしてくれるキスは大好きだけど、でもここには他の人もいるのにぃぃっ////

「やだ//// ちょっと!!誰かっ このバカ犬をとめて〜」

キバの腕の中で必死に抵抗して、私が叫んだら、

『はいはい』

どっからともなくシノ君とナルトが現れて、また私からキバをベリッとひっぺがしてくれた。

「またお前らかよっ! 離せっ!離せよっ!!」

『うるさいっ!!』

キバはまたフードを引きづられて戻っていったけど、文句をたれながらも私が左手に巻いて
あげたミサンガを見ながら、へへへと笑っている顔が見えたから、私はなんだかホッとした。



本当の意味はもっと深いんだけど、それを教えたら、キバはキスぐらいじゃきっと
すまないだろうから、教えてあげないよっ//////

ずっと一緒にいられる永遠を誓うミサンガ・・・

キバ・・・絶対無くさないでよね・・・






その夜・・・

「なぁなぁシカマル〜 コレ見てみろよぉ〜」

「うるせーな。もう見たっつってんだろーが。めんどくせーやつ。」

「んじゃナルト!お前には特別にこのミサンガのいきさつを説明してやるっ!」

「はいはい。がおそろいでくれたんだろーが。耳にタコだってぇの。」

「んだよっ!お前ら!見る気あんのか!聞く気あんのか!」

『どっちもねーよっ バカ!』

「これだから・・・幸せじゃねーやつらは心狭いよなー・・・赤丸!」
キャンキャンッ

『っつうか死ね・・・』
『絶対、そのうち痛い目にあうに決まってるってばよ・・・』

それでもキバは へへへへ〜 などと顔をニヤつかせていた。



『よーーーーーーし!風呂の時間だ!さっさとあがってこいよっ!』

イルカ先生の一声で、バカ3人と1匹を含めた男子全員がぞろぞろと風呂に向かう。




ホテルの廊下を歩いていると・・・キャンキャン!

突然、赤丸が叫びだし、俺の胸から飛び降りて走って行ってしまった。

「おいっ!赤丸!どうしたんだよ!待てってっ」

俺は慌てて、赤丸を追いかける。


キャンキャンッ

赤丸の嬉しそうな声の先を見ると、同じくお風呂にきていた女子の姿があった。
しかも・・・

「こ、こらっ!赤丸!何ちゃっかりに抱かれてんだよっ てめーは男だろ?こっち来い!」

なのによぉ・・・

べーーーーーーーーーーっ 赤丸は舌を出した。

「いいよ。赤丸は私達と一緒に入ろうねvv」

は赤丸の頭を優しく撫でた。

と・・・一緒にだぁっ!!」

すげームカついたっ

「赤丸!!お前こっち来いって!!」

「キャンキャンッ」

赤丸はの腕の中でしがみついていっこうに戻る気配なし。

「いいよねー赤丸。私と入ろうねvvv キバ、ばいばい!」

「いや、待てって!おいっ赤丸!!」

は女風呂のノレンをくぐって行っちまった・・・


ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ


『残念だったな・・・』
シカマルに肩を叩かれる
の裸は赤丸に先に見られて、しかも触られちまうって訳かぁ・・・にしし』
ナルトに笑われた・・・

そ、そんなっ|||||||||         


        『俺だって、の全裸見て、いろんなとこ触りてぇよーーーっ』




ボコッ



「こんなとこで変なこと叫ばないでよっ! キバのバカ!!」

真っ赤な顔のがノレンから顔を出して桶を投げつけて逃げて行った。








「痛てぇ・・・・・」

俺は見事に命中した桶のせいで真っ赤にはれた頬を撫でた。
いてて・・・マジでお湯にしみる・・・・

「まっ 自業自得だわな・・・・」

シカマルは露天風呂につかりながら、ふぁーー とあくびなんかしやがって・・・

「っつうかよ。お前らのラブラブな時間て、マジ短けーーてばよ」
ナルトはまた笑いながら、風呂の中でバタ足の練習なんかしてやがる。

「ほっとけよ・・・」

くそーーーっ 赤丸のやつ・・・俺より先にの裸見やがってよ・・・
俺はの彼氏だぞ?
なんでこうなるんだよっ!!

赤丸に嫉妬する自分も自分だが・・でも許せねーー 赤丸が・・・うらやましぃぃぃっ!!
俺がどんだけ我慢してると思ってんだよ・・・
俺だってなぁ・・・かわいいを押し倒して、服を脱がせて、Hなことしてーんだよっ!!

それを必死でのために我慢してきてるっつうのによぉ・・・・


あぁぁダメだ。モヤモヤする・・・今晩を襲いに行くか?・・・・


いやだめだ・・だめだ・・・んなことしたら、もう絶対許してもらえねー。
赤丸にも見せてくれるんだったら、俺にだって、せめて裸ぐらい見せてくれてもいいよな・・・
そうだよ・・チラッとだけでも見てーーーーよ。

ん?・・・・待てよ・・・・・・・・


「おいっ キバ! どうした?」

ニシシ・・・おっといけねぇ・・・・
シカマルにバレるとこだったぜ・・・

「な、なんでもねーよっ」

「おまえ、今、ものすげーー顔が緩んでたってばよ・・・・」

ナルトが怪しいといわんばかりの目で俺を見る。

「んなわけあるかっ!! さっ もう出ようぜっ!!」

『えぇぇ!!』

ナルトとシカマルの驚いた顔・・・

「いつものキバじゃねー・・・・隣は女風呂だぞ? おい キバマジどした?」

「は?なにが?」
シカマルの言ってる意味がよく分かんねーぞ

「いつものキバだったら、真っ先に女風呂覗いて、そんでもってにKOされんのが
 いつものパターンだろ?お前が風呂を覗かねーなんてっ!おかしいってばよ!!」

ナルトのやろう・・・何言ってやがるっ!!俺はそんなギャグ満載の人間じゃねーよっ!!

「バカ・・・俺はもうそんなガキじゃねーっつうこった・・さっ あがるぞ」

俺の後をシカマルとナルトが不信そうな顔でついてくる。

ばーーーか。俺様は覗きなんてチンケなものよりもっとすばらしいこと思いついちまったんだよっ!!
ニシシシッ

とにかく、さっさと風呂出るぞ〜っ


『怪しいな・・・・』
『あぁ・・・なんかあるってばよ・・・』


2人の呟きなど耳に入っていないキバだった。・・・・





さてさて・・・キバの思いついたすばらしい事とは一体何なのか!!
なんか嫌な予感を抱きつつ後半へ続く!!



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