今日こそはちゃんと聞きたいの!!
シカマル!あなたの口からね・・・・



《愛の重さ》




「シカマル!入っていい?」

私はちょっと緊張しながら、シカマルの部屋のドアの前に立つ。

「・・・勝手に入れよ」

部屋からシカマルのいつものめんどくさそーな声


ガララ


扉を開けると、ベットからのそりと起き上がって、
「ふあぁ」
あくびをしたシカマルがいた。

「なんだ?今日はどうしたんだよ?」

シカマルは頭をガリガリ掻いて、胡散臭そうな目で私をじろりと見た。

「どうしたって?」

「だってよ。お前いつも、俺に断りなく勝手に入ってくるじゃねぇか・・・ 
 お前また変な事企んでんじゃねーだろうな?」


ギクリ


さ、さすがシカマル。
シカマルって、何故だか人の心を読んだりするの得意だよね。
正確には、人の微妙な変化を読み取って、行動を先読みするのが得意って感じ?

「べ、別に。いつもと同じだもん。ただシカマルもやっぱり男の子だし、
 いくら付き合ってるとはいえ、勝手に入るのは悪いかなーとか思ったりしただけで・・・・」

ちょっとわざとらしい言い訳。
でも平然を装って、私はいつもの通り、適当にその場に座りこんだ。

「ふうん。あっそ。」

興味なさそうな返事。
まぁ・・・あまり疑われても聞きづらいから・・・・いっか。

シカマルは私の前を横切って、ノソノソと本棚まで歩いていって、適当に本を物色し、
「これにすっか・・・」とか言いながら、ベットにもどる。

「よっこいしょ」
小さく呟いて、シカマルはベットに寄りかかって座った。

「じじくさーい」

「うるせー」






しばらく、シカマルが本を読んでいる姿をジーーーと見ていた。
真剣な顔がなんか・・・・好き/////

「シカマルってさ・・・」

唐突に話しかけてみた。

「なんだよ?」

本から目をはずして、ちらりと私を見るシカマル。

「そうやって本とか読んで真剣な顔してる時って、かっこいいよね///へへ////」

私は思ったことを素直に言っただけなのに・・・
シカマルはポカンと口を開けて、次の瞬間真っ赤になった。


「アホか、お前は//////」

「なんで?」

「言わねぇだろ?ふつう。」

「そう?だって本当にかっこよかったもんっ」

シカマルはもうこれでもかってぐらい赤い顔をして、眉間にシワを寄せた。

「信じられねぇ・・・聞いてるこっちが恥ずかしいってんだよっ///あほっ/// 」


ぷいっと顔を反らして、本を顔が隠れるまで上にあげて、シカマルはまた本を
読み始める。

(何怒ってるの?・・・変なの・・・・)

私はシカマルの顔も見られなくなっちゃったから、やる事が無くなって、窓の外をボーッと眺めていた。
空が青くて、雲がぽっかり浮かんでいて綺麗。



そして、ぼんやりと思い出していた。
初めてシカマルと付き合う事になった時のことを・・・・








幼馴染で、小さい頃からいつも私の隣にいてくれたシカマルを、私はいつしか一人の男の子として
大好きだっていう気持ちに気が付いて、どうしてもその想いを誤魔化せなくなってきていた。
もうただの幼馴染なんて関係じゃ嫌なんだもんっ

それに、いい加減シカマルの本当の気持ちも知りたかったし・・・・

だから私は一緒に修行に付き合ってもらった帰りの冬の寒い夜、
高鳴る胸の鼓動を必死で押さえながら、シカマルに告白したんだよね・・・・

『あーぁ明日も任務だ・・・めんどくせー。 んじゃまた明日な、。』

『ま、待ってよ!シカマル!』

私の家の玄関前で、片手をあげて背中をむけようとしたシカマルの腕を私はとっさに
掴んだ。

『あ?』

シカマルはめんどくさそーに私を見る。

『話し・・・あるんだけど・・・いい?』

『なんだよ?俺、眠ぃから手短に頼むわ・・・』

ふあぁ・・

これから一大決心で告白しようとしている私の気持ちも知らないで、シカマルは
いつものようにあくびをした。

『あのね・・・えっと・・・その・・・だからさ・・・その・・・』

いざ言おうとしてみると、なかなか言葉が出て来ないっ

『なんだよ?はっきり言えって、めんどくせーな。』

シカマルってば、本当にめんどくさそーな顔してる。早く言わなきゃ・・・・
私はゴクリと唾を飲み込んだ。

『一度しか言わないから、聞き逃したとか無しだからね!!』

『は?』

事の深刻さをいまだに理解できていない様子のシカマルにちょっと腹が立った。
私がどれだけドキドキしてると思ってるのよぉぉ!!

『ねぇ・・・ちゃんと聞いて!!分かった?』

今までより大きな声で必死になってきた私を見て、シカマルも何やら普段と違うなって
ようやく気づいてくれたみたい。

『どうした? お前何かあったのか?』

ようやく真剣な顔つきになったシカマルは、私の顔をジッと見つめた。

(言うよ・・・言うからね!!)

口から心臓が飛び出そうっていうのはこういう事をいうんだなってはじめてわかったよ。
私の体中が心臓になっちゃったみたいに、ドキドキとうるさい音が私の耳に響いた。

私は大きく深呼吸して・・・そして・・・思い切って言った!!!


『シカマル・・・大好き////////私を彼女にしてください。』

あまりに恥ずかしくて目をギュッと閉じて、うつむいた私。
でも、その後、シカマルからの返事がなかなかこなくて・・・・さすがに心配になって、
おそるおそるシカマルの顔を見上げたら・・・

//////』

シカマルは私の突然の告白に、目を見開いて、真っ赤になって突っ立っていた。
私はそんなシカマルに、なおも詰め寄って、想いのたけをぶつけてみた。

『シカマルは私のことどう想ってるの?幼馴染にしか見えない?』

『いや・・あの・・・』

今度はシカマルがしどろもどろになってる。

『私がシカマルの彼女じゃダメかな?』

『だ、だめって・・・そ、そんな訳ねぇ・・だろ?////////』

『じゃあ・・・私のこと・・・好き?』

シカマルは私の顔を真っ赤になりながらも真剣に見つめている。
答えを聞かせてもらうほんの少しの間が、すっごくもどかしいよ!!でも・・・・・・


『・・・・あぁ・・・・//////////』


シカマルは、ポツリとそう言った。

『か、彼女になっていいの?』

『あ、あたり前だろ・・・・お前こそ・・・俺で・・・・いいのかよ?』

『当たり前じゃない!!シカマルじゃなきゃダメなの!!////////』

嬉しくって思い切って飛びついて、シカマルの顔を覗いたら、シカマルの顔はもっと真っ赤
になった。
でもその後は、大きな体で私を包み込むようにギュッと抱きしめてくれた。

『これからもずっと宜しくねシカマル/////』

『あぁ・・・俺こそ宜しくな///////』

冷たい夜風が吹き抜けて、私達の髪を揺らしたけど、シカマルの胸に押し付けられた
私の体と心はポカポカと暖かかった・・・・











あーーーーーーーーーーーーなんていい思い出!
私の人生で最良の日vv

思い出しただけで、胸がドキドキしちゃう。


でもね、でもでも、もう一回よーく思い出してみて?
シカマルってば・・・言ってくれてないでしょ?
そう。あの時でさえ、シカマルは私に言ってくれなかった。




好きだ            




たった一言、その大切な言葉を。



そしてその言葉は3か月付き合ってる今でさえ、まだ私に一度も言ってくれた事が無い。

だから聞きたいのよ!

私はようやくこの部屋にやってきた本当の意味を思い出して、一人拳を握りしめた。










「おい。お前、さっきからなに一人で百面相してんだよっ 怖ぇぞお前。」

シカマルは眉間にシワを寄せて、本から顔を出して、本気で嫌な顔をした。

「うるさい!!いいから答えてよシカマル!」

そんなシカマルの態度も今は無視よ無視!!私には今日どうしてもしなきゃならない
事があるんだから!!!

「な、なんだよ・・・何に答えんだよ・」

シカマルはそんな私をますます眉間にシワを寄せた顔で見て、座っている背筋を
少し後ろに遠のけた。


コホンッ


一つ咳払い。
そして、シカマルに詰め寄って、じっと目を見つめてから私は言った。


「シカマル・・・私のこと好き?」


目の前で唖然とした顔で私をみるシカマル。


「ねぇ・・・好き?」

私はもう一度聞く。


「バカ・・・お前いきなり何言いだすんだよ・・・」

真っ赤になった顔で、シカマルは私から目をそらして、また本を見た。


「嫌いなの?」


私はなおも食い下がる。


次に私に向けられたシカマルの顔は眉間にシワが寄っていて、明らかに
不機嫌な顔をしていた。


何も言ってくれない・・・・


「ねぇ・・・」


「おまえ、今日変だぞ?なんなんだよ、まったくめんどくせーな・・・・」

乱暴な言い方。
そんなの私の質問の答えになってないもんっ

「好きって言ってよ・・・」

「やだ」

「好きなら、好きって言うでしょ?ふつう」

「それはが天然でバカ正直だからだろう?俺とお前は違うんだよっ」

本を読んだまま、シカマルは怒ったように言った。

「好きって言ってよ!!」

「ぜってぇ言わねぇ」

ますます意固地になって、本を嫌味なほどに凝視しているシカマル。


(負けないからね!絶対言わせてやるからね!!)



「俺はが大好きだーーって言ってってばっ」

「言うか・・そんなこと・・・・」

シカマルはまだ本しか見てない。

「シカマル!ねぇ!ねぇったら!!!」





「なんなんだっつうの! ったく、めんどくせーっ」





ばしんっと床に置かれた本。





大きな音にかなりびっくりした・・・・・





「だって・・・・・シカマルに言ってほしいんだもん・・・・」

「なにを!」

「だから、私のこと好きだって・・・言ってほしいんだもん・・・・」

「なんで!」

「だって・・・だって・・・・・・」



もういいや・・・・・・・なんか私バカみたい・・・・
ようするに、シカマルは私がシカマルを好きだって想っているほど私を好きじゃないって
いう・・・ただそれだけ・・・・


けど、それがどんなに悲しい事か、シカマルは分かってないんだ!!


私はとっさに立ち上がる。
泣いたらきっとシカマルはまためんどくせーって言うに決まってる。



もう帰ろう・・・・・・



シカマルの部屋のドアに手をかける。










っ」



とっさに後ろから抱き締められた。



「やだ・・・私、帰る・・・離してよ・・シカマル・・・・・」


だけど、シカマルは何も言わずに、私をギュッと抱き締める腕に力を入れた。


「帰んなよ・・・・」

「だって・・・」


どうせ私がいたらまためんどくさいって言うくせに・・・・


「お前さ・・・・言わなきゃ分かんない?」


私の背中にぴたりとくっついたシカマルの胸の鼓動が私の体に染み渡る。

ドクドクドク・・・

その音はなんだかいつも私を抱きしめてくれる時より、少しだけ早くなっている気がした。


今度は私が黙ってしまった・・・・・・・


「なぁ・・・・・・・・・」


耳たぶが熱い・・・シカマルの息が優しくかかって・・・・なんか恥ずかしい。


「こっち向けって・・・・・」


ゆっくりとシカマルに正面を向かされる。


コツンとおでこがくっついた。


「俺がそういうの言うの苦手だって、お前知ってんだろ?」

分かってる・・・分かってるよ・・・もちろん・・・・

「でも、一度ぐらいちゃんと言ってほしいよ・・・・」

それが女心ってもんでしょ?

「それは・・・ちゃんとそういう時がきたら言ってやるよ・・・」

「やだ。今がいい。」

「あのなぁ・・・・」


はぁ とため息をつかれた。


「んじゃよ、この状況で、今、俺に言われたら、お前満足か?はそれでいいのかよ?」


え?


あらためて言われると・・・・
それは・・・・確かに。

この状況で言われたら、なんだか、私がいじけたから仕方なく言ってもらった
みたいな感じ?

それは私が聞きたい、シカマルからの好きって言葉では無い気がする。


「言ってやろうか?」


私の気持ちを見透かして、シカマルは意地悪くそう言った。


「俺はを・・・・」


何それ?棒読み。
やっぱりシカマルは私をからかってるんだ。


「いいよ・・・もう言わなくて・・・・」


プイッと顔をそらす。なんか悔しい・・・・
もっとちゃんとまじめに言ってくれなきゃ全然意味ないのに・・・・・


「んじゃ、もうめんどくせーこと言ってねぇで機嫌直せ・・・・」



私の本心も知らないで、シカマルは私の手をひいて、もう一度その場に座らせた。



なんか釈然としない・・・・



だって、やっぱり好きな人に好きだってちゃんと伝えてほしいよ・・・


私はそれっきり黙ってしまった。
シカマルの顔を見るのも、なんだかイヤになっちゃって、またずっと窓の外を
ぼんやりと見ていた。


「ふあぁ」

後ろでシカマルの小さいあくびが聞こえる。


チラリとだけ気づかれないようにシカマルを見てみたけど、シカマルは
まるで何もなかったかのように、さっきの本の続きを読んでいた。



いつだって、私の気持ちなんて全然分かってないんだから・・・・



はぁ・・・・私は小さいため息をついた。



いつもだったら、こういう関係って嫌いじゃないよ・・・・
一緒にいて、話ししなくても居心地悪くなくて、お互いのんびりしてて・・・・

でもさ、私だって、いっぱしの恋人みたいに、寄り添って、お互いの目を見て、
「好きだよ」「私もよ」なんて会話してみたかったりするじゃない・・・・・
だって、いちよう恋人同士なんだしさ・・・・・


それに・・・・「好き」って伝えるのはいつも私からで、シカマルは同意するだけ。
そんなの寂しいよ・・・・
私はシカマルの口から聞きたいんだよ。本当の気持ちを・・・

私の目にまた涙が溜まってきてしまって、シカマルには絶対見せたくなくて、
私は一生懸命、自分の袖で目をこすって涙を拭いた。


・・・・・・」

突然呼ばれてドキッとした。

「な、なぁに・・・・」

泣いてたことバレちゃったのかな?
また、めんどくせーなとか言うのかな?
私は窓を向いたまま返事をした。

「こっち・・・来いよ・・・・・・」

「え?」

以外な言葉・・・・・
シカマルは座ったまま手招きしてる・・・・

「だって、シカマル本読んでるんでしょ?」

「あーーーまあな・・・・・」

「それじゃ、読んでていいから・・・私のことはほっといて・・・」

私ってかわいくないかも・・・でも、なんかまだモヤモヤしてる
んだもん・・・それに、目も真っ赤だろうし・・・・


「いいから・・・・ちょっと来いっつってんだろ・・・・・」

眉間にシワが寄ってる・・・・なんで私が怒られなきゃいけないのよ・・・
私はムスッとしながらも、立ち上がって、恐る恐るシカマルに近づいた。



シカマルの目の前まで来たところで、突然シカマルの腕が私の
手首をグッと掴んで引っ張った。

「きゃっ」

よろけて、思わずその場にペタンと座りこむ私。

「なぁ・・・・・・・・」

「な・・・・に?」

「俺は・・・お前を不安にさせてんの?」


・・・・・

何て言っていいか分からない。
シカマルが私を好きでいてくれてるのは、分かってる。
だけど・・・私が欲しいのは、シカマルの私への想いの重さ。

「言葉がそんなに大事なのかよ・・・」


大事だよ。私にとっては。
一度でいいから聞きたいんだよ。
シカマルの口から・・・そして私への愛情の重さを感じたいんだよ。

でも、なんかうまく言葉に出来ない・・・・

「なぁ・・・なんか言えよ・・・

目の前で、シカマルは真剣な顔で私の腕をギュッと握った。

「もういいよシカマル。・・・・私、言葉なんて・・・いらない・・・・・」

とっさについた嘘。
だって、シカマルは本当はいじけてる私にどうしていいか分からずに困ってるんでしょ?


「嘘つけ・・・・んじゃ、泣いてんじゃねーよ・・・」


本読んでたくせにっ・・・・泣いてたこともやっぱりバレてた・・・・・・・


「俺は俺なりにを大事にしてるつもりだぜ・・・・言葉なんか
 ・・・・・・・嘘でも言えんだろ?」

私をなだめるようなシカマルの静かな声。
でも、それでも、女の子はやっぱり好きな人から甘い言葉を聞きたいものだよ。



「でも、私・・・やっぱりシカマルに言ってほしい・・・・・」



私はまっすぐにシカマルの顔を見つめた。

もちろんこんなにムキになったのは、私も初めてで、本当はドキドキしていた。
驚いた顔をしているシカマル。

「ねぇ・・シカマル・・・・私のこと好き?」

シカマルは少し眉をひそめて、私の顔をじっと見ている。


「・・・・・・・あ、あぁ・・・・・・///////」


シカマルの頬はみるみる真っ赤になる。


「ちゃんと言葉で言って?」


じっとシカマルの目を見つめる。意地悪してるみたい?私・・・・・・
シカマルはそんな私をすごく困った顔で見ていた。

しばらく無言が続く。

やっぱり言ってくれないんだね・・・・・すごく寂しくなった。

「イヤなら・・・・いいの・・・・・」

私が涙声になると、

「あーーーーー 分かった分かった・・・・言う。 今、言うから・・・・・」

シカマルは私の肩を掴んで、顔を覗き込んだ。



「お、俺は・・・・のこと・・・・」

目が泳いでて、すっごく体が緊張していて、おまけに顔が真っ赤で・・・・
シカマルがすごく無理してるのがわかる・・・・
そんなに面と向かって言うのって恥ずかしいの?
それなのに、私の為に一生懸命になって・・・・・・・・・・・・・・・


だんだんとそんなシカマルがすっごくかわいくてたまらなくなった・・・・


だから思わず・・・・



              チュッ



私はシカマルの緊張している唇にキスをした。


「なっ///// お前なぁ!!」

「だって・・・シカマルがあんまりかわいいんだもんvv」

「かわいいって・・・俺のことバカにしてんのかよっ」

「まさか!大好きだよvv」

「お前は、よくそういうセリフを恥ずかしがらずに言えんなっ//// 
 バカなんじゃねーの・・・・・」

真っ赤な顔で怒ったように顔をプイッとそらすシカマル。


あっ 何何?その態度!!
しかも、今のセリフは、さすがに私もカチンときたわよっ!!


「バカとは何よっ!シカマルのいくじなし!自分勝手!それから・・えっと・・・」

私は怒りモード全開!!

「・・・・・・あぁ・・・・・それからなんだよっ なんとでも言えっつうのっ」

だんだん2人してテンションが上がってきて・・・・

「シカマルの意地悪!めんどくさがり!バカ!」

「残念だったな。俺は少なくともよりは頭がいいはずだぜっ 」


くぅぅーーーーーーーーっ
絶対負けないからっ



「なによ!私はね、シカマルより頭は悪いかもしんないけど、成績はシカマルより
 いいんだからねっ」

「あーーあーーーそうだったな。試験前に俺がヤマかけてやったとこが見事当たって
 良かったじゃねーか。俺はテストに名前すら書いてねーからよっ」

「なによ!負け惜しみ?」

「けっ 本当のことじゃねーかっ」

「なによ!私はね、シカマルより幻術得意なんだからねっ 演習でチョウジに幻術で
 勝った事あんだからねっ」

「おーおーそうだったな。 お前の幻術をはじめて見た時にゃー驚いたぜ。
 辺り一面お菓子だらけでよ、お菓子に埋もれて死ぬっていう、あの幻な?
 あんな幻術にひっかかるのはチョウジだけだっつうんだよ!バカっ」

「なによぉ・・・あの時はお前にしちゃー上出来だって褒めてくれたくせにぃぃぃ」

「まさか、あれしか幻術できねーなんて思わねーもんよっ これにこりて、もちっと
 マシなの練習すんだなっ」

「なによーーー!いつも自分の方が1番だって思わないでよねっ」

「なんだ? んじゃ、俺より勝ってることが、にあるとでも言うのかよっ」

「あるわよ!私の方がシカマルが思うより、ずっとシカマルの事が好きなんだからねっ」

「バカ言ってんじゃねーよっ が俺を思うより、ずっと俺の方がを好きだっつってんだよっ」





               ・・・・・・!!・・・・・・




「今・・・なんて??」

「・・・・・/////// だから!!俺はを誰より好きだって・・・・言ってんだろうが・・・・」

最後はすっごく小声で、下を向いて真っ赤になったシカマル。
けど、その一瞬の言葉は私の耳にじんわりと響いて、胸がジーーンと熱くなった。



「私のこと、初めて好きって言ってくれたぁ・・・・・・・」

あぁ感動で、私の目はウルウルよぉ・・・・・



「うるせーな・・・・・ったく・・・・・・」



シカマルは頭をガリガリ掻いて、 けっ とか言って照れてる。
かわいいっvv

「シカマル・・・・・」

「なんだよっ」

「大好きだよっ!」

思わず、シカマルの胸に飛びつく私。
シカマルの心臓の音がドキドキ響く。




「あぁ・・・俺も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・好・・・きだ・・・・・・・」



お互いに真っ赤な顔で向き合って、そしたらシカマルは優しく笑う。
その次はきっと不器用に手を伸ばして、私の頬を軽く撫でるの。




ほらね・・・



そしたら、私は目を閉じる。
シカマルの甘い吐息が近づいて、柔らかい唇で私達はキスをした。


最後はいつもシカマルの大きな手が私の手を握り締めて、そしてお互いの指を絡ませる。




あぁ、やっぱりシカマル大好き!!



抱きしめられたら、私の心の中のモヤモヤはいつの間にか晴れて、かわりに
シカマルを好きだって気持ちがいっぱいいっぱい溢れてきて、もう止まらないよぉ。

・・・あんま困らせんなよっ・・・はぁ・・・マジ照れる」

「うん。ごめんね。だってシカマルに愛されてるか不安になっちゃったんだもん。」

「俺は・・・だけだから///////・・・・もう・・・心配とかめんどくせーことすんな。」


へへへ//////
シカマルがここまで言ってくれるなんて・・・やっぱり愛の勝利?


「ねぇシカマル。もう一回好きだって言って?」

「は?」

「ねぇいいでしょ?」

私が顔をのぞきこんだら・・・・

「やだ!もう二度と言わねぇ。これっきりだかんなっ!!」

「嘘?やだやだ!!言ってよ言ってよぉぉぉ!!」

「うるせーーーだまれっ!//////」

二人でまた押し問答がはじまって・・・・

だけどねシカマル。
覚悟していて!!
私はまた次の手で、絶対あなたに言わせてみせるわ!



・・・お前を愛してる



その究極の愛の言葉を・・・・ねvv



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