「うーーーん」

寝返りをうったら、ゴツゴツしたものが頭にあたっているのに気づいて、
私はそっと目を開けた。




目の前に・・・・シカマルの寝顔・・・・




あぁ・・・私の頭にあたっていたのは、昨日の夜から私が枕代わりにしていた
シカマルの腕だ。



「そっか・・・・・」



昨日の夜は・・・・シカマルの家のシカマルのベットで一緒に寝たんだよね。









一人暮らしをはじめたシカマルの部屋は半分私の家のような感覚で、




『泊まってけよ』



シカマルの言葉に私はいつも二つ返事で『うん』て答える。


そんな夜はいつも一緒。
シングルの狭いベットに2人でもぐり込むのが気持ちいい。


シカマルはいつも

『もちっと大きいの買うか・・・・』

そう言うけど

『いいよこれで・・・・』

私はいつもそう答える。

『なんで・・・』
『だって、シカマルとくっついて寝れるもんっ//////』
『へぇ・・・そんなにいいのか?』

シカマルが意地悪い顔で笑うから・・・・・

『何?』
『俺とすんのが・・・・・』
『バカ///////』
『冗談だって』

2人して笑っちゃう。


でもね、内緒だけど・・・・本当はそうかもしれない////////

だって、シカマルの体が私の肌に触れるたびに、体がじんわりあったかくて・・・・
触れる指先はいつでも優しくて・・・・
そして、シカマルはいつだって、最後に私を大事に抱えるようにして眠ってくれる。
心地よい吐息が私の髪にあたって・・・





ねえ・・・・こんな幸せなことって無いよね?






私はそんな会話を思い出しながら、目の前のシカマルの顔をジッと見つめる。


シカマルの寝顔・・・好き。


幸せそうで、能天気で、それでいてすっごく安心できて・・・・・


私は目と鼻の先で、気持ちよさそうに寝息をたてているシカマルの鼻の頭を
ツンと軽く押した。


「んっ・・・・」


シカマルは起きなかったけど、眉間にはシワが寄って、なんかくすぐったそうな顔を
した。


「・・・かわいいvv」


私はシカマルを起こさないように、静かに声を押し殺して、くすくすと笑った。



・・・・」


「え?」



起きちゃった?



でもそれはやっぱり寝言で・・・
でも、シカマルの腕が グッ と私の体を引き寄せたから、私はシカマルの
首元にぴったりとくっついた。


寝ていても、シカマルは私を大事に抱きしめてくれるんだね。


今、すっごく幸せ。






少し汗ばんだシカマルの首元には、昨日私がつけた痣。



ガッシリとした肩に手をまわしたら、そこには私が爪をたててつけた無数の傷。




「ごめんねシカマル」



私は小声でそう呟いた。






「なに・・・が?・・・・・」



「え?」



それってまた寝言?

でも、シカマルは私の頭の上で ふぁー とあくびをした。



「起きた・・・・の?」

「あ?あぁ・・・」

シカマルが目をこすっているのが分かる。


「んで?何がごめんなんだよっ・・・・・」


まだ寝起きの鼻声で私の髪をゆっくりと撫でられる。


「だって・・・・」

私はシカマルの肩口を優しく指先でなぞる。


「痛かった?」

「別に。・・・・んなの、ヤッてる最中じゃ、気づかねぇよ・・・ふぁあ」


シカマルは普通にそう言ってあくびをした。


「そ、そう?///////」


平然と言わないでよぉ//////
昨日の夜のこと・・・思い出すと私はまだドキドキするんだから。


「お前も気づいてねぇだろ?」

「何を」


上を見上げてシカマルの顔を見たら、シカマルは へっ と笑って、
私の体を指でなぞりはじめた。



「ここと、ここと・・・・ここもついてんな」


「え?」


なぞられた私の体の部分には、シカマルの唇につけられた痣。


「なっ 何これーーーーーーーーーーーー!!!」


こんなにつけられたら、私、今日、どんな服着てけばいいのよぉぉぉぉ!!!


「シカマルのバカ!!」

思わずきっと睨んだら、


「おあいこだろ?」


シカマルは勝ち誇ったように ニシシ と笑った。


「もうっ」

ふくれっつらをした頬をムギュッとつままれる。


「んで?昨日は満足できたかよ・・・姫」

半分閉じかけた目はやっぱり私をからかっているように見えて・・・

「////////し、知らないよぉ///////」


シカマルが片肘をついて、私を覗き込むから、思わず日に焼けたシカマルの引き締まった体が目の前にきて私は赤面した。
シカマルの男らしい体を明るい場所でこんなに近くで見るのは、まだ恥ずかしくて直視できない。
そんな私をからかうように、シカマルはまた意地悪な顔をする。


「お前さ、初めてじゃねぇんだからよ。いい加減慣れたら?こういうの。」

「だ、だって。まだ恥ずかしいもん/////」

「はぁ・・・夜は素直なくせによぉ」

「シカマルのバカ!///////」


くくくっ


目の前で笑われた。
もうっ  本当、意地悪・・・//////





毛布にくるんだ自分の体ごと背をむけようとしたら、ぐいっとシカマルの腕が私を抱き寄せた。


「この狭いベットじゃ、どっちみち逃げらんねぇだろうが。めんどくせぇ、こっち向けって。」

軽々とシカマルの腕は私の体の向きを変える。


向かい合ったら、やっぱり照れてしまった。


「アホか・・・」


シカマルは はぁ とため息をついた。




「うるさいぃっ///////」



真っ赤になってる自分がまた恥ずかしくて、私はムキになる。


「まっ・・・俺としては、そういうのもかわいいんだけどよ・・・・」


「え?/////////」


またそういう事いって、からかってるんでしょ!!
思わず目をそらした。


・・・・」

「なぁに」

ちょっと怒った声を出してみる。







「こっち向け」












あ//////////










シカマルの指が私の顎をクイッと上に持ち上げたら、シカマルの鼻先がそっと私のに触れ合って、私たちは
ゆっくりとキスをした。



シカマルの大きな手のひらが私のと重なると、男のくせに長くてしなやかな指が私の指と絡まって、
ギュッと強く握られる。


シーツに埋もれあう私とシカマルの体。


ドキドキと高鳴る心臓。

でもね・・・不思議。

もう恥ずかしくなんてないよ・・・



ゆっくりと重なるシカマルの体温が私の体からじんわり染み渡って心まであったかい。



私達は、いつものベットの中で、シカマルに大事に抱かれながら、それから何度もキスをした。
























ぼんやりとベットの中で、私はまぶしい朝の光がカーテン越しに差し込んでくるのを見ている。



「今日はいい天気だね」

「あぁ・・・そうみてぇだな。」

2人して、ベットの中から窓を見つめた。

カーテンを開けたらきっとそこは澄み切った青空が広がっているんだろう。







少し体を起こして、ベットを出ようとしたら、


「きゃっ」

腕をひっぱられて、私の体はまたベットの中へ。


「もう少し一緒に寝てようぜ。な?。」

優しい目が私を間近で見つめている。

「うん///////」



そのカーテンを開けたら、2人きりの朝が終わっちゃう。
だから、もう少しだけくっついてよう。
キラキラの太陽に気づかないフリをして。



「シカマル//////」

もっとあなたにくっついてたい。
ガッチリとした背中に手をまわして、私はギュッと抱きついた。

「なんだよ。もっかいか?」

からかってるのが分かるから・・・・・

「うん。して?」

わざと平然と答えて、顔をみあげたら、シカマルは真っ赤になって驚いた顔をした。



「冗談だよ/////シカマルのエッチ//////」


くすくすくす・・・・・・


シカマルが照れた顔・・・久しぶりに見たよっ!!



「アホ。冗談になってねぇっつうの。このやろっ」


きゃーーーーーーーっ//////


布団の中で体をグイッと引き寄せられて、おでこをコツンとくっつけ合ったら、
二人しておかしくてなって、なんだかすごく幸せで、だから、やっぱり笑っちゃった///////



「愛してるぜ。

「うん。私も」



シカマルのまっすぐな想いを独り占めできる私はきっと世界一の幸せ者だよ/////





大好き・・・シカマルvv






今日は午後から任務だから、残りわずかな時間だけど、

もう少しだけくっついてよう。
この幸せな朝が終わらないように。



そしてこれからも二人だけの幸せな朝がずっとずっと続きますようにvv












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